Novelis
影の郵便局と秘密の手紙

影の郵便局と秘密の手紙

毎週届く差出人不明の手紙に返事を書き続けた悪役令嬢の前に、ある日送り主が現れる。

著者: 七瀬さくら · 1話 · 4,544字

あらすじ

両親を亡くし、叔父の家で「悪役令嬢」と陰口を叩かれながら台所の雑役をこなす子爵家令嬢エメラ。そんな彼女のもとに、ある雨の朝、差出人のない一通の手紙が届く。「あなたの笑い方が、好きです」——たったそれだけの言葉に震える指で返事を書き、王都の「影の郵便局」へ投函したその日から、紙の上でだけ饒舌になれる秘密の文通が始まった。三ヶ月後、途絶えた水曜日の手紙。代わりに勝手口を叩いたのは、文学好きで知られる王立第一騎士団副団長その人だった。紙の上の私と、実物の私。どちらを愛してくれますか——静かな郵便文化の王国で紡がれる、手紙と恋の物語。

目次

関連作品