

あらすじ
十二年間王宮に尽くした薬師ユーリは、新任院長に「平民上がり」と追放され、北辺の寒村へ片道の馬車券一枚で送られる。朽ちた小屋と冷たい風が迎える地で、彼は伝説の薬草「月霜草」と、それを守る白銀の古竜に出会う。もう誰かのために急がなくていい——薬草を摘み、薬を煎じ、村人と囲炉裏を囲む穏やかな日々。だがその静けさの外側で、王都に疫病の影が忍び寄り、見慣れぬ紋章の馬車が村に現れる。


十二年間王宮に尽くした薬師ユーリは、新任院長に「平民上がり」と追放され、北辺の寒村へ片道の馬車券一枚で送られる。朽ちた小屋と冷たい風が迎える地で、彼は伝説の薬草「月霜草」と、それを守る白銀の古竜に出会う。もう誰かのために急がなくていい——薬草を摘み、薬を煎じ、村人と囲炉裏を囲む穏やかな日々。だがその静けさの外側で、王都に疫病の影が忍び寄り、見慣れぬ紋章の馬車が村に現れる。