

あらすじ
聖女として召喚されたのに、聖痕がないという理由だけで偽物と断じられ、処刑台に引き出された私。観衆の罵声が降る石畳で、視線だけは伏せずにいた——召喚の記憶も、癒やしの祈りの感触も、確かに私の内に在ったから。そこに現れたのは雪のような白髪に氷青の瞳の北方大公アルベリク。彼が断ち切ったのは私の鎖ではなく、執行人の合図だった。「この娘は、私が預かる」——なぜ庇うのか、なぜ触れる寸前で指を止めるのか。守られるだけの偽物では終わらない、彼の傷ごと隣に立てる自分になりたい。


聖女として召喚されたのに、聖痕がないという理由だけで偽物と断じられ、処刑台に引き出された私。観衆の罵声が降る石畳で、視線だけは伏せずにいた——召喚の記憶も、癒やしの祈りの感触も、確かに私の内に在ったから。そこに現れたのは雪のような白髪に氷青の瞳の北方大公アルベリク。彼が断ち切ったのは私の鎖ではなく、執行人の合図だった。「この娘は、私が預かる」——なぜ庇うのか、なぜ触れる寸前で指を止めるのか。守られるだけの偽物では終わらない、彼の傷ごと隣に立てる自分になりたい。