

あらすじ
十年間、自室から一歩も出ていない青年のもとに、差出人不明の手紙が届く。中には押し花の蝋梅と、小さな指示がひとつ。「玄関を開けて、最初に聞こえた音を数えてください」。季節ごとに届く手紙に導かれ、彼は少しずつ外の世界に足を踏み出していく。止まっていた時間が動き始めるとき、手紙の向こう側にいる誰かの存在が、静かに浮かび上がる。


十年間、自室から一歩も出ていない青年のもとに、差出人不明の手紙が届く。中には押し花の蝋梅と、小さな指示がひとつ。「玄関を開けて、最初に聞こえた音を数えてください」。季節ごとに届く手紙に導かれ、彼は少しずつ外の世界に足を踏み出していく。止まっていた時間が動き始めるとき、手紙の向こう側にいる誰かの存在が、静かに浮かび上がる。