

あらすじ
「供養能力しか持たない不遇職」と嘲笑され、最底辺の単独案件だけを回される廃墟探索者・俺。今夜の現場は三十年前に一家心中があったとされる郊外の廃屋。だが床板に彫られていたのは——俺自身の名前だった。腐った手が流し込んだ少女の最期の記憶。隠蔽された連続殺人。「おうちに帰りたい」の一言に、俺は塩札を引き抜く。無双するのではない、弔うのだ。だが次の標的地には、俺が幼い頃に住んでいた町の名が並んでいて——。


「供養能力しか持たない不遇職」と嘲笑され、最底辺の単独案件だけを回される廃墟探索者・俺。今夜の現場は三十年前に一家心中があったとされる郊外の廃屋。だが床板に彫られていたのは——俺自身の名前だった。腐った手が流し込んだ少女の最期の記憶。隠蔽された連続殺人。「おうちに帰りたい」の一言に、俺は塩札を引き抜く。無双するのではない、弔うのだ。だが次の標的地には、俺が幼い頃に住んでいた町の名が並んでいて——。