

あらすじ
三年間、王太子から一度も舞踏会に誘われなかった侯爵令嬢リーゼロッテ。衆目の中で告げられた婚約破棄に、彼女が返したのは完璧な微笑みと一礼だけだった。踵を返した肩に無言で外套をかけたのは、半年前から影のように付き従う寡黙な護衛騎士グレン。衰退した北方領の立て直しに乗り出す彼女の傍らで、不器用な優しさを重ねる男の存在が、凍えた心をゆっくりと溶かしていく。


三年間、王太子から一度も舞踏会に誘われなかった侯爵令嬢リーゼロッテ。衆目の中で告げられた婚約破棄に、彼女が返したのは完璧な微笑みと一礼だけだった。踵を返した肩に無言で外套をかけたのは、半年前から影のように付き従う寡黙な護衛騎士グレン。衰退した北方領の立て直しに乗り出す彼女の傍らで、不器用な優しさを重ねる男の存在が、凍えた心をゆっくりと溶かしていく。