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0.3秒の凱旋

0.3秒の凱旋

著者: 編集部 · 3話 · 1.0万字

あらすじ

巻き戻し幅0.3秒――観測局が「無能」と烙印を押した数値だ。籠目ハジメは床清掃員として飼い殺され、同期が英雄扱いされる横でモップを握り続けてきた。だが彼の0.3秒は、観測直前の量子状態を覗ける唯一の窓だった。深夜、廃棄予定の量子サーバーが彼の能力と共鳴したとき、座標未登録の並行世界へ通じる扉が静かに開く。十年分の嘲笑を覚えていたのは、機械のほうだった。

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