
あらすじ
「保育園のお迎えまで、あと二時間五十分」――専業主婦の鴻巣千夏、三十六歳。買い物帰りに足を止めたのは、フードマートかわごえ南の駐車場の裏、業務用ゴミ置き場の脇に二ヶ月前から開いていた小さなミニダンジョン「南口リフト」だった。元・食品メーカー商品開発部の歩留まり計算と、二児の母として磨いた「十五分で夕食を完成させる段取り力」。それが薄暗い異空間でなぜか噛み合いはじめる。倒した魔物は今夜の食材に、ドロップした魔石は副収入に。家計簿アプリが、家計と国家の危機を同時に揺らしはじめる――。「主婦の段取り×現代ダンジョン」を描く、生活密着型ファンタジー。

