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春が待っている
現代ドラマ連載中#modern_human_drama#drama

春が待っている

著者: 編集部 · 3話 · 9,742字

あらすじ

十年間、六畳一間から出られなかった遠野陽介、二十八歳。季節はカーテンの隙間から漏れる光の色でしか知らない。ある春の朝、食事トレイの上に一枚の切符が置かれていた。行き先は青森、裏面には「春が待っている」の一言。捨てても翌朝また届く。三日目、彼は震える指でそれを拾い上げる。十年ぶりに開けた玄関の先で待っていたのは、名前を知る見知らぬ夫婦と、記憶にない幼い日の写真だった。四季をめぐる旅の果てに、彼が本当に赦すべき相手とは。

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