

あらすじ
中学で一度だけ踏み外して以来、私は半径ゼロメートルの世界で生きてきた。教室の一番後ろの席で、誰とも関わらず、スケッチブックに校舎の小さな異変だけを描き溜める日々。けれど五月の文化祭実行委員のくじ引きで、学園一の王子様・黒瀬碧先輩と装飾班の相棒になってしまう。落としたスケッチブックに描かれていたのは、十年前に封鎖された旧資料室——「一緒に調べよう」と差し出された手に、閉じていた世界がそっと開きはじめる。


中学で一度だけ踏み外して以来、私は半径ゼロメートルの世界で生きてきた。教室の一番後ろの席で、誰とも関わらず、スケッチブックに校舎の小さな異変だけを描き溜める日々。けれど五月の文化祭実行委員のくじ引きで、学園一の王子様・黒瀬碧先輩と装飾班の相棒になってしまう。落としたスケッチブックに描かれていたのは、十年前に封鎖された旧資料室——「一緒に調べよう」と差し出された手に、閉じていた世界がそっと開きはじめる。