

あらすじ
卒業夜会、第二王子からの婚約破棄。その瞬間、公爵令嬢セシリアは前世の記憶を取り戻す。ここは乙女ゲーム『銀星の薔薇』、自分は処刑される悪役令嬢だ——と。だが彼女は涙も復讐の絶叫も選ばない。「謹んで承りますわ」。氷の微笑で礼を返し、唯一の味方である侍女エルザと共に辺境へ退く。魔導書、精霊契約、銀鉱脈、隣国との直接交易。算盤と詠唱で、彼女は静かに己の物語の主人公へと書き換わっていく。半年後、貴族会議に差し出される一通の契約書が、王家の杜撰な財政も、薄っぺらな正義も、たった一度の数字で塗り替える。


