

あらすじ
廃校から一年。写真部OGの「私」は、卒業記念の写真集を口実に、同期の彼と深夜の桜坂高校へ忍び込む。正門の鎖はほどけ、昇降口の錠は外されていた——誰かが、開けた。三階音楽室から漏れる童謡、内側から施錠される扉、床に落ちた赤く潰された私の顔写真。在学中、生徒会の不正を告発して孤立した私を唯一庇ってくれた彼。信じていた、はずだった。深夜四時四十四分、守られていた私は、彼の沈黙と一年前の「事故」の真相に踏み込む。


廃校から一年。写真部OGの「私」は、卒業記念の写真集を口実に、同期の彼と深夜の桜坂高校へ忍び込む。正門の鎖はほどけ、昇降口の錠は外されていた——誰かが、開けた。三階音楽室から漏れる童謡、内側から施錠される扉、床に落ちた赤く潰された私の顔写真。在学中、生徒会の不正を告発して孤立した私を唯一庇ってくれた彼。信じていた、はずだった。深夜四時四十四分、守られていた私は、彼の沈黙と一年前の「事故」の真相に踏み込む。