Novelis
錆びていたのは、包丁ではなかった
現代ドラマ連載中#modern_human_drama#drama

錆びていたのは、包丁ではなかった

著者: 編集部 · 3話 · 1.0万字

あらすじ

かつて三つ星を背負った男は今、深夜の定食屋で皿を洗い、賄いをすすって暮らしている。妻と娘を失い、包丁を錆びさせて十年。ある日、常連の老婆が倒れたと聞く——「最後にあんたの作った卵焼きが食べたかった」。雨に濡れて佇む若い料理人見習いの目に、見覚えがあった。許すとは忘れることではないと知った男は、十年ぶりに砥石を出す。閉じた厨房を、たった一日だけ開けるために。

目次

関連作品